風来坊楽観日記

★信心深いわけじゃないけれど京都寺社巡りと花・風景の写真★

亜愛一郎の狼狽   泡坂妻夫

亜愛一郎の狼狽 (創元推理文庫)亜愛一郎の狼狽 (創元推理文庫)
(1994/08)
泡坂 妻夫

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第1話 DL2号機事件
空中爆破予告はただの悪戯?地震直後の土地に永住を決めた男の理由とは?
第2話 右腕山上空
熱気球の飛行中に1人で乗っていた男がゴンドラの中で死んだ。その殺害方法とは?
第3話 曲がった部屋
ある変わった団地の一室で死後1ヶ月経った男の死体が発見された。身元不明の男は何故殺されたのか?
第4話 掌上の黄金仮面
黄金仮面の格好をして高さ38.5mの弥勒菩薩像の掌の上でビラを撒いていた男が殺された理由とは?
第5話 G線上の鼬
迷信家らしきタクシー強盗犯が市道G号線の脇道を犯行現場に選んだ理由とは?
第6話 堀出された童話
76歳の会社創立者が自作の童話の本を誤字のまま出版させたのは何故か?
第7話 ホロボの神
戦争中辿り着いた島で起こった出来事が数十年後に解き明かされる。文明の違いの盲点とは?
第8話 黒い霧
商店街の近くでカーボンの粉を撒く事件が起こる。わざわざそんな事をする犯人の意図は?

Amazonのレビューを見て読んでみたいなと思っていたら偶然古本屋さんで見付けた。
2000年8月第10版の文庫本にしては綺麗な状態だったので即買い。
主人公の亜愛一郎は見た目は格好良い。色が白く、貴族の秀才のよう、目は学者のように知的、
詩人のようにロマンチックな風情、口元はきりっと締まっている、端麗な顔だち、ギリシャ彫刻のように
整った顔立ち、軽やかで気品のある歩き方、舞のように優雅で隙がない、服装に神経がゆき届いているなど
第一印象では惚れ惚れするような容姿にも関わらず、ヘリコプターが離陸する時に「きゃっ!」と悲鳴を
上げたり見た目とはかけ離れたちぐはぐな行動のために周りの人がほっとしたたりがっかりしたり。
それでも頭が良いから”何かが変”な事に気が付いて、そこから事件を解明しちゃいます。
亜愛一郎はちぐはぐなようでいてバランスが取れていて肝心な時にはしっかりしているのです。

ややこしい人間関係や事情というものが無く、全体的にあっさりしていて読みやすい。
登場人物がみんなそれぞれ全く違う個性があって滑稽でもあり可愛らしくもあり、充分楽しめるし
読んでいて飽きないのはきっと作者自身がユニークな人だったからだろうと思う。
作品全部が1976〜1977年に幻影城で発表されたもの。
亜愛一郎シリーズが<狼狽><転倒><逃亡>の3冊しかないのが残念。

おもしろかった度:★★★★★

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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2007/10/13(土) 00:00:00|

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